
従業員エンゲージメントを向上させる効果的な施策とは
企業において人材の定着率や生産性に影響をもたらす重要な要素の一つに“従業員エンゲージメント”があります。
従業員エンゲージメントとは、個人が組織に対して貢献したいと思う意欲を指します。企業が持続的な成長を目指すには、従業員エンゲージメントを維持・向上させるための取り組みが求められます。
人事総務部門のご担当者さまのなかには「従業員エンゲージメントを向上することでどのような効果が期待できるのか」「自社で取り入れられる施策あるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、企業が従業員エンゲージメントの向上に取り組む効果や押さえておくポイント、効果的な施策について解説します。
なお、リロケーション・ジャパンの社宅管理サービスについてはこちらの資料をご覧ください。
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企業が従業員エンゲージメントの向上に取り組む効果
従業員エンゲージメントの向上に取り組むことによって、企業に対する従業員からの信頼が高まり、経営にもよい効果をもたらします。
▼期待できる効果
- 人材の定着化
- 生産性の向上
- 顧客満足度の向上 など
少子高齢化の進行によって生産年齢人口が減少するなか、人材の採用難に悩む企業は少なくありません。従業員エンゲージメントが向上すると、企業文化や職場環境に対する従業員の満足度が高い状態となるため、離職を防止して人材の定着化を図ることが可能です。
また、「会社に貢献したい」という意欲は、仕事そのものに対する前向きな気持ちを生み出します。モチベーションを持って仕事をしたり、スキルアップに取り組んだりすることで能力が最大限に発揮され、生産性の向上が期待できます。
さらに、従業員が仕事に誇りを持ち、自発的な姿勢で業務に取り込むことによって、サービス品質の向上や新たなビジネスの創出につながり、顧客満足度の向上にも結びつくと考えられます。
従業員エンゲージメントを向上させる3つのポイント
従業員エンゲージメントを向上させるには、企業と従業員の関係性に着目することがポイントです。
▼従業員エンゲージメントの向上を図るポイント
ポイント |
概要 |
働きがいの創出 |
従業員が仕事に対する価値や誇りを感じて、意欲的に働こうとする意欲を醸成する |
働きやすい労働環境の整備 |
ワークライフバランスを確保して、心身ともに健康で働き続けられる柔軟かつ多様な労働環境をつくる |
良好な人間関係の構築 |
お互いに信頼・尊重し合える組織風土と、風通しがよく明るい雰囲気の職場をつくる |
働きがいは、従業員エンゲージメントに直結する要素の一つです。企業に対する信用を高めて、仕事での満足感・充実感を得られる状態を目指すことが重要です。
また、従業員のワークライフバランスや心身の健康に配慮した労働環境を整備することは、働きやすさの向上につながります。個々の事情・生活環境・目指すキャリアなどを踏まえて人事制度、福利厚生などを見直すことがポイントです。
さらに、社内での良好な関係性を構築すると、組織への帰属意識や結束力が生まれやすくなり、従業員エンゲージメントの向上にもつながると期待できます。
従業員エンゲージメントを向上させるヒント
企業が従業員エンゲージメントを向上させるには、物理的・心理的な面から従業員が生き生きと働ける職場づくりを行うことが重要です。
➀企業理念・ビジョンを策定・共有する
従業員に働きがいを感じてもらうには、企業理念・ビジョンを策定・共有して浸透させることが必要です。
明確な企業理念・ビジョンを示すことで、組織全体で同じ目標に向かって努力する意識や、従業員の共感が生まれやすくなります。その結果、企業への貢献意欲や帰属意識の醸成につながります。
▼企業理念・ビジョンを共有する方法
- 社員総会で社内イベントの開催
- 社内報の作成・共有
- 定期的な勉強会の実施
- 社内SNSの運用 など
②社内コミュニケーションを活性化させる
社内コミュニケーションを活性化させて風通しのよい企業風土を形成することも、従業員エンゲージメントを高める施策の一つです。
従業員同士や部署・役職の垣根を超えた交流を促進することにより、良好な関係性が構築されて気軽な意見交換・相談がしやすい職場となります。これにより、従業員の安心感が生まれて働きやすさの向上につながります。
▼社内コミュニケーションを活発化させる方法
- チャットツールやオンライン会議ツールの導入
- 親睦を深める社内イベントの開催
- 定期的なチームミーティングの実施 など
③キャリアアップ・スキルアップを支援する
現在の人事制度を見直して、従業員のキャリアアップ・スキルアップに関する支援を強化する方法があります。
従業員が目標とするキャリアの実現を後押しする制度・教育機会を提供することにより、「人材を大切にしている」という姿勢を示すことが可能です。これにより、仕事に対するモチベーションや企業に対する信用が高まり、従業員エンゲージメントの向上につながります。
▼キャリアアップ・スキルアップを支援する方法
- 1on1のキャリアミーティングを実施する
- 資格取得のための教材費や外部講習の受講料を一部補助する
- 転勤による異動制度を導入する など
④法定外福利厚生を充実させる
法定外福利厚生は、企業が任意で定められる独自の福利厚生です。従業員に喜ばれる法定外福利厚生を導入することで働きやすい労働環境となり、従業員エンゲージメントの向上を図れます。
また、ワークライフバランスの確保や健康の維持・増進を支援する制度は、心身ともに生き生きと働ける職場づくりにつながり、人材の定着化にも有効といえます。
▼従業員に喜ばれる法定外福利厚生の例
- 育児・介護に関する法定休業制度の拡充
- リフレッシュ休暇・アニバーサリー休暇の導入
- 住宅手当の付与または社宅の貸与
- 人間ドックをはじめとする法定外健康診断の補助
社宅制度は従業員エンゲージメントの向上に有効!
社宅制度は、従業員に喜ばれる法定福利厚生の一種となり、住宅関連制度のなかでも従業員エンゲージメントの向上に有効といえます。
▼社宅制度が従業員エンゲージメントに有効といえる理由
- 住居に関する毎月の固定費(家賃)の負担を抑えられる
- 入社・転勤時に住居探し・契約手続きを行う労力を削減できる
- 安定した生活を維持しやすくなり仕事・プライベートの充実につながる
社宅を提供することで、従業員の経済的な負担を軽減できるほか、入社・転勤時にもスムーズに生活環境を整えられるようになります。これにより、働きやすさの向上や人材の定着化につながると期待できます。
なお、社宅制度の種類や借上社宅のメリット・デメリットは、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
この記事では、従業員エンゲージメントについて以下の内容を解説しました。
- 企業が従業員エンゲージメントの向上に取り組む効果
- 従業員エンゲージメントを向上させる3つのポイント
- 従業員エンゲージメントを向上させる施策
- 社宅制度が従業員エンゲージメントに向上に有効な理由
企業が従業員エンゲージメントを向上させることで、人材の定着化や生産性の向上、顧客満足度の向上といった効果が期待できます。
取り組む際には、企業と従業員の関係性に着目して、働きがい・働きやすさを高める施策や良好な人間関係を構築する施策を取り入れることがポイントです。
なかでも社宅制度は、法定外福利厚生のうち従業員が経済的なメリットを感じやすい制度といえます。社宅の提供を通じて安定した生活環境の維持を支援することで、従業員エンゲージメントを向上できます。
『リロケーション・ジャパン』の社宅管理サービスでは、社有社宅の運用代行や一括転貸方式による借上社宅の運用管理を行っております。社宅の運用によって法定外福利厚生を充実化させたい方は、ぜひご活用ください。
詳しくは、こちらの資料をご確認ください。