
従業員満足度を向上させる取り組みとは? 他社事例や福利厚生の見直しポイントを解説
企業において人材確保や定着が経営課題となるなか、従業員満足度の向上がますます重要視されています。働き方改革や福利厚生の充実など、従業員満足度を高めるためのアプローチはさまざまです。
この記事では、公的機関の資料を基にした他社の取り組み事例を紹介するとともに、福利厚生の充実による満足度向上事例や制度見直しのポイントを解説します。
なお、社宅管理代行アウトソーシングの導入事例はこちらの資料にまとめています。併せてご確認ください。
→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「社宅管理代行アウトソーシング導入事例まとめ」 
目次[非表示]
従業員満足度とは? 企業が向上に取り組むべき理由
従業員満足度とは、組織の従業員が職場環境や業務内容、人間関係、待遇などに対してどの程度満足しているかを示す指標のことです。
少子高齢化による労働力不足を背景に、従業員が長く健康に働き続けられる環境を整備することは、企業にとって重要な経営戦略となっています。
人材定着と離職防止への効果
従業員満足度が高い企業は、従業員が「働きがい」や「居心地のよさ」を感じやすいため、結果として定着意向が高まる傾向があります。特に人材不足が深刻な現代において、優秀な人材を定着させることは、企業の持続的な成長において重要です。
従業員が自社で働く意味を実感し、企業に対して愛着や信頼を持つことができる環境づくりは、結果として定着率の向上へとつながります。
生産性や企業価値の向上
仕事に対するモチベーションが向上することで、一人ひとりの業務効率や生産性が高まることが期待できます。従業員がいきいきと働く姿やサービスの質向上は、結果的に顧客満足度の向上にも直結します。
厚生労働省の調査でも、「従業員と顧客満足度の両方を重視する企業」は業績が向上しやすく、人材確保も順調に進んでいるというデータが示されています。従業員満足度の向上は企業ブランドの価値向上にも大きく貢献します。
▼厚生労働省の調査結果

画像引用元:厚生労働省『従業員の職場定着など、雇用管理面でお困りの事業主の皆さまへ』
出典:厚生労働省『従業員の職場定着など、雇用管理面でお困りの事業主の皆さまへ』
【他社事例】従業員満足度を向上させる企業の取り組み事例
従業員満足度を高めるためには、働き方の柔軟性向上や心身の健康サポートなど、多角的なアプローチが求められます。
ここでは、公的機関の事例集から、企業が実践している代表的な取り組み事例を紹介します。
事例1|A社(警備業):柔軟な働き方と交替要員制度で従業員満足度と売上を同時に向上
警備業を営むA社では、深刻な人手不足が課題となっていました。交替要員がおらず、長時間労働が常態化し、体調不良者も続出している状況でした。
【取り組み】
シニア層や女性を対象に、本人が希望する出勤日や勤務時間を選択できる柔軟な採用を実施しました。また、採用した人員を休暇や休憩時の代替要員として配置することで、従業員の所定休日の確保につなげました。
【効果】
所定外労働時間が半減し、有休取得率が20%向上しました。従業員の健康が確保され、万全の体調で業務に当たることで売上額35%アップを実現しています。
出典:厚生労働省『働き方改革取組事例集』
事例2|B社(自動車販売・点検整備):楽しみながら続ける「健康経営®」で満足度と採用力をアップ
B社は「働きやすい職場づくり」を進めるなかで、トップ主導で従業員満足度を高めるための具体的施策を模索していました。
【取り組み】
けんこうプログラムとして、全社員が歩数計を携行し、歩数を毎月共有するとともに、ウォーキングコンテストなどを通じて運動の習慣化を促進しています。また、社員食堂のリニューアルにより、ヘルシーな仕出し弁当の提供などを行い、食生活の面からも健康づくりを支援しています。
【効果】
働きやすい環境への姿勢が評価され、採用面接で話題に上るなど優秀な人材の確保に貢献しています。体組成計の一般開放により顧客とのコミュニケーションも活性化しました。
※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
出典:経済産業省『健康経営優良法人 取り組み事例集』
福利厚生・制度見直しの成功を左右する3つのポイント
現状の制度が形骸化していないか、または現代のニーズに即しているかを確認することがスタート地点となります。
①従業員の「本音」を可視化する
他社の成功事例をそのまま導入するのではなく、まずは自社の実態を正確に把握することが重要です。アンケートやeNPS調査(自社で働くことを親しい知人や友人にどの程度勧めたいかを測る指標)を通じて、従業員の不満やニーズを正確に把握します。こうしたデータを基に課題を特定することで、より実効性の高い施策につなげることができます。
一方で、現場の実態を踏まえない一方的な施策の導入は、不公平感や新たな不満を生む可能性があるため、慎重な設計が求められます。
②専門家の知見とデジタルの活用
働き方改革や健康経営®など、専門知識を要する分野は外部の専門家やアウトソーシングを活用することで、社内の負担を抑えつつ効果的に推進することが可能です。
また、申請や承認、情報確認などの手続きをデジタル化し、スマートフォンなどから「いつでも、どこでも」利用できる環境を整えることで、制度の利用率向上にもつながります。
現場社員にとって使いやすい仕組みを整えることが、制度の定着には重要です。
③継続的なPDCAサイクルの構築
制度は導入して終わりではなく、運用しながら改善していくことが重要です。定期的に効果測定を行い、数値や従業員の声を基に課題を検証し、改善策を講じていくPDCAサイクルを回していく必要があります。
社会環境の変化や従業員のライフステージの多様化に対応しながら、柔軟に制度を見直し続けることで、長期的な成果につながります。
【リロ事例】福利厚生・社宅制度の充実による満足度向上事例
福利厚生のなかでも社宅や住宅手当などの住環境のサポートは需要が高く、従業員の生活基盤を安定させるため、満足度に直結しやすい施策です。
リロケーション・ジャパンのサービスを導入し、従業員の利便性向上や不公平感の解消を実現した企業の事例を紹介します。
事例1|株式会社日比谷花壇様:社宅手続きのDX化による従業員の負担軽減
従来、同社では社宅に関する各種手続きや情報の管理をメールやExcel(※)で行っており、アナログな運用が課題となっていました。店舗やブライダル現場で勤務する社員が多く、パソコンを使用できないケースも少なくなかったことから、申請に多くの手間と時間がかかっていました。
【取り組み】
スマートフォンで物件検索から申し込み、引越しの見積依頼までを一貫して行える社宅管理システム『リロネット』を導入しました。あわせて、従来実施していた引越の相見積もり方式を廃止し、過去の実績データに基づいてコストを抑えられる独自の引越し運用方式へと見直しています。
【効果】
現場で働く社員の利便性が向上するとともに、人事部における申請・承認・確認作業の負担も大幅に軽減されました。5年先、10年先を見据えたDX化の推進により、社宅手続きの簡便化と持続的な業務効率化を実現しています。
※Microsoft Excel は、マイクロソフト グループの企業の商標です。
事例2|株式会社リビングハウス様:手当支給から社宅制度への移行によるサポート強化
同社では社員が自ら住まいを探し、初期費用を一時的に立て替える必要がある状況が続いていました。転勤者の増加に伴い、物件探しに関する不安や手続きの煩雑さに加え、金銭面での負担も大きく、社員の心理的・経済的負荷が課題となっていました。
【取り組み】
従来の住宅手当支給制度から借上社宅制度へと移行。あわせて、社宅管理業務のアウトソーシングを導入しました。専門知識やノウハウを活用することで、不動産契約に関する煩雑な手続きや社内規程における判断基準を明確化し、運用の標準化を図っています。
【効果】
契約や問い合わせの窓口が「リロさん」に一本化されたことで物件選定がスムーズになり、初期費用の立替や精算といった社員の負担も解消されました。また、制度変更により会社・社員双方の社会保険料負担が軽減され、削減されたコストを社宅管理の委託費用に充てるなど、制度全体の最適化にもつながっています。
まとめ
この記事では、従業員満足度の向上について以下の内容を解説しました。
従業員満足度の概要、企業が向上に取り組むべき理由
【他社事例】従業員満足度を向上させる企業の取り組み事例
福利厚生・制度見直しの成功を左右する3つのポイント
【リロ事例】福利厚生・社宅制度の充実による満足度向上事例
従業員の満足度を向上させる取り組みは、企業の持続的な成長に必要です。社宅制度や福利厚生を見直し、従業員のニーズに合ったサポートを提供することで、人材の定着や生産性の向上につながります。
『リロケーション・ジャパン』では、企業と従業員双方の負担を軽減する社宅管理サービスを提供しています。ぜひ導入事例を参考に、自社の制度見直しをご検討ください。



