社宅での引越し挨拶は必要? 押さえておきたい3つのマナー
新しい住居に引越しをする際には、隣家や近隣の住民と良好な人間関係をつくるために、多くの場合挨拶回りを行います。入居先が社宅になる場合には、「引越しの挨拶は必要なのか」と悩む従業員もいると思われます。
企業の社宅担当者は、社宅に入居することになった従業員に対して、引越しの挨拶に関する基本的なマナーについて事前に共有しておくことが好ましいでしょう。
この記事では、社宅で引越しの挨拶が必要か否かや、挨拶をする際の基本的なマナーについて解説します。
なお、転勤に伴う引越し費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
目次[非表示]
- 1.社宅の入居時に引越しの挨拶は必要なのか
- 2.社宅における引越しの挨拶に関するマナー
- 2.1.①挨拶をする範囲
- 2.2.②挨拶にうかがうタイミング
- 2.3.③挨拶品の選び方
- 3.まとめ
社宅の入居時に引越しの挨拶は必要なのか
集合借上社宅や一棟借上社宅など、自社の従業員が同じ建物に入居している社宅においては、引越しの挨拶をするほうがよいという見方があります。
これは、共用部や通勤の際にほかの入居者と顔を合わせる機会があり、社宅での生活が会社での人間関係にもつながると考えられるためです。
引越しの挨拶を行うことで、以下のようなメリットが期待できます。
▼社宅で引越しの挨拶を行うメリット
- 第一印象がよくなるため、今後良好な関係性を築ける
- 隣人同士で面識を持つことで入居者間のトラブルの抑止につながる
- 入居者同士のコミュニケーションが活発になることが期待できる
ただし、近年ではプライバシーの保護や防犯の観点から引越しの挨拶をしない人も見られています。
特に単身者や女性の入居者は、防犯上の観点から挨拶をする・されることに抵抗感を持つ人も少なくありません。従業員が不安に感じている場合には、事前に社宅担当者への相談を促すように周知しておくことが重要です。
なお、賃貸物件で起こりやすいトラブルと対策法についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
社宅における引越しの挨拶に関するマナー
社宅に入居することになった際、引越しの挨拶を行う場合には「どの範囲まで挨拶をするのか」「挨拶品には何を選べばよいのか」と悩む従業員もいると考えられます。
社宅担当者は、引越しの挨拶に関するマナーについて、入居者に共有・周知しておくか、質問を受けた際に備えてあらかじめ回答を用意しておくと、業務が円滑に進むでしょう。
引越しの挨拶について、あらかじめ共有しておくとよい事項には、以下の3つが挙げられます。
①挨拶をする範囲
1つ目は、引越しの挨拶をする範囲についてです。
引越しの挨拶を行う範囲は、一般的に上下階と左右の部屋、管理人までとされています。ただし、自社の従業員が入居している集合借上社宅や一棟借上社宅の場合には、挨拶できる戸数であれば全戸にうかがうことが望ましいと考えられます。
②挨拶にうかがうタイミング
2つ目は、挨拶にうかがうタイミングについてです。
引越しの挨拶は、基本的に引越し作業が始まるよりも前のタイミングで行っておくほうがよいとされています。
引越しの当日には、荷物の搬入で共用部の通路をふさいだり、大きな物音をさせたりしてしまうことがあります。事前に挨拶をしておくことで、新たに入居する従業員の印象がよくなりトラブルの防止につながります。
また、挨拶をする時間帯については相手の生活サイクルを考慮する必要があります。早朝または夜の時間帯は避けて、土日の昼前や夕方などの相手が余裕を持って対応できる時間帯を選ぶことが重要です。
③挨拶品の選び方
3つ目は、挨拶品の選び方についてです。
必須ではありませんが、引越しの挨拶の際に挨拶品を用意する場合には、消耗品やタオルなどの日常的に使用しやすい品物を選ぶとよいと考えられます。挨拶品の予算は、500〜1500円ほどが一般的とされています。
具体的には、以下のような品物が挙げられます。
▼挨拶品の例
- お菓子
- タオル
- ティッシュ など
まとめ
この記事では、社宅における引越しの挨拶について以下の内容を解説しました。
- 社宅の入居時に引越しの挨拶をする必要性
- 引越しの挨拶に関するマナー
近年では、プライバシーの保護や防犯の観点から引越しの挨拶をしない人も少なくありません。しかし、集合借上社宅や一棟借上社宅などの従業員が同じ建物に入居している社宅においては、引越しの挨拶をするほうがよい場合もあります。
新たに入居する従業員の印象をよくして、ほかの入居者との良好な人間関係を構築できれば、入居者同士のコミュニケーションも円滑になり、トラブル防止などにつながることが期待できます。
社宅担当者は、従業員が安心して社宅に入居できるように引越しの挨拶に関するマナーを社宅規程やマニュアルに定めたうえで、入居者に共有・周知しておくことが大切です。
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