寮・社宅管理人が対応する5つの業務内容とは? 設置によるメリットも解説
企業が社宅制度を導入する際、賃貸物件の契約や入退去の管理など、さまざまな業務が発生します。
なかでも一棟借りの寮・社宅や社有社宅の場合、快適に過ごしてもらうには、建物と入居者の管理を行う“寮・社宅管理人”を設置する方法があります。
企業の人事・総務部門や社宅管理担当者のなかには、社宅制度の導入時、または寮・社有社宅の管理業務を引き継ぐにあたって「管理人はどのような業務を行うのだろう」「管理人を設置するメリットにはどのようなものがあるのだろう」と情報収集を行っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、寮・社宅管理人が対応する主な業務内容をはじめ、管理人を設置するメリットについて解説します。
寮・社宅管理人の主な業務内容
寮・社宅管理人は、物件の管理をはじめ、入居者が安全かつ快適に過ごせるように生活面でのサポートを行います。
主な業務内容として、以下の5つが挙げられます。
①共有部分の清掃
寮・社宅管理人は、物件の共用部分の日常的な清掃業務を行います。
清掃は、社宅での居住空間を清潔に保ち、入居者が快適に生活するために欠かせない業務の一つです。
清掃業務では、日常的にエントランスや廊下、エレベーター、ゴミ置き場などを清掃します。社員寮の場合には、食堂やトイレ、洗面所、風呂などの清掃も行います。
そのほか、必要に応じて、排水管の洗浄やエアコンのクリーニングなどを行うこともあります。
②設備点検
建物に備わっている設備に異常や不具合がないか、定期的な点検業務も必要です。
点検する設備には、消防設備やエレベーター設備、浄化槽設備、給水設備、排水設備などが挙げられます。また、専門事業者による定期的なメンテナンスや修繕工事などの依頼を行うこともあります。
設備点検は、法定点検として法律で義務づけられているものも多いため、期限内に滞りなく点検が済むように手配することが重要です。
③安全管理
寮・社宅管理人の業務には、建物内での安全管理も含まれます。
入退去時における鍵の管理をはじめ、建物内の見回り、施錠確認などを行い、不審者の侵入や盗難などを防止します。また、建物内での事故を防ぐための対策や、災害時の避難誘導なども行います。
④来客受付
社内の関係者や各事業者が訪れた際に、受付・報告業務などを行うことも寮・社宅管理人の業務です。
来客者に名簿へ記載してもらい、不審な人が立ち入らないように管理したり、必要に応じて関係者に報告したりします。
外部の事業者による設備点検や修繕工事などを行う際には、日時の調整、鍵の貸し出しなども行います。
⑤食事の提供
社宅制度の導入にあたって、福利厚生の一環として食事を提供する場合は、管理人が食事に関する業務を行うケースもあります。
食事の提供に関する業務に挙げられるのは、食材の買い出し(仕入れ)や調理、片付け、厨房の清掃などです。
食事の提供方法には、社宅の食堂で朝・夕の2食を準備する場合や、冷蔵・冷凍食品を社宅内に設置して販売する形態などがあります。
また、一般的な寮・社有社宅で食事提供を行う場合は、管理栄養士の設置義務の対象にはなりませんが、『調理師法』第8条の2で調理師の設置に努めることが記載されています。
▼調理師法 第8条の2
第八条の二 多数人に対して飲食物を調理して供与する施設又は営業で厚生労働省令の定めるものの設置者又は営業者は、当該施設又は営業における調理の業務を行わせるため、当該施設又は営業の施設ごとに、調理師を置くように努めなければならない。
引用元:e-Gov法令検索『調理師法』
社宅や社員寮の食事提供については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
出典:e-Gov法令検索『調理師法』
寮・社宅に管理人を設置するメリット
寮・社宅管理人を設置することで、社宅管理担当者の負担軽減、管理費用の削減につながります。
たとえば、管理人の代行や派遣サービスを活用すると、前述した業務を一括で委託でき、社内担当者の業務量を削減することが可能です。
また、社宅内での業務を一元管理することで、現場業務の効率化を図り、経費の削減にもつながると期待できます。
さらに、適切に管理された社宅は、生活環境が清潔に保たれたり、セキュリティの安全性が高まったり、入居者にとっても安心して暮らしやすい環境となります。これにより、入居者の満足度向上にも貢献します。
リロケーション・ジャパンの寮・社宅管理人サービス
リロケーション・ジャパンの『寮や社宅への 管理人住み込みサービス』は、社宅管理に関わるさまざまな業務を受託しています。
フルパッケージプランでは、住み込みの管理人をはじめ、清掃や調理スタッフを配置して、社宅の管理業務をまるごとサポートすることが可能です。一棟借りの寮・社宅や社有社宅などの管理業務の委託におすすめです。
また、通勤型・巡回型での社宅管理を行えるコンパクトなプランも用意しています。管理人が駐在するほどの業務がない場合や、一定の時間帯のみの管理でコストを調整したい場合に適しています。
さらに、社宅での食堂運営や、冷蔵ショーケース・電子レンジを設置して食事を提供する設置型の食事提供サービスも承っています。
社宅の規模や管理業務の範囲に応じて、適切なプランをご提案させていただきます。詳しくは、こちらをご確認ください。
まとめ
この記事では、寮・社宅の管理人について以下の内容を解説しました。
- 管理人の主な業務内容
- 管理人を設置するメリット
- 社宅管理業務を委託できる『寮・社宅管理人サービス』について
寮・社宅に設置する管理人は、主に建物共有部分の日常的な清掃や定期的な設備点検、来客受付など、物件の管理と入居者のサポートに関わる業務を行います。
外部の管理人を設置することで、社内担当者の業務量を減らして、負担の軽減を図れるほか、一元管理によって経費の削減が期待できます。
『リロケーション・ジャパン』の社宅管理人サービスは、社宅管理業務の一括受託や、通勤型・巡回型の管理の受託に対応しています。「自社の担当者だけでは寮・社宅の管理業務に手が回らない」「きめ細かな管理体制で入居者の満足度を高めたい」という方は、ぜひお問い合わせください。