転勤先の家探しはいつから始める？ ピークの時期や効率的に進めるコツ

従業員の転勤が決まり、現住所からの引っ越しが必要となるときには、転勤先での家探しが必要になります。転勤が多いシーズンでは、家探しや引っ越しをする人が増えると考えられるため、できるだけ早く転居の準備をスタートさせて、効率よく条件に合う物件を確保することが大切です。

社宅制度を導入しており、一定の条件の範囲内で従業員が物件を選べる社宅規程がある場合には、スムーズに準備を進められるように「どのようなスケジュールや方法で転勤先での家探しを行えばよいか」情報共有をしておくことが重要です。

この記事では、転勤する従業員へ情報を共有したいと考える人事・総務部の社宅担当者さまに向けて、転勤による家探しのピーク時期や、効率的に社宅物件探しを進めるコツについて解説します。

転勤による家探しのピーク時期

人事異動のタイミングは業界や企業によって異なりますが、決算時期に合わせた4月と10月のタイミングが多いといわれています。

また、転居を伴う人事異動の内示時期は、単身者で1ヶ月前程度です。家族での転居が伴う場合には1ヶ月以上前に内示を行うケースもあります。

これらを踏まえると、4月や10月からの転勤に合わせて、2〜3月と9〜10月は物件探しを行う人が多いと考えられます。この時期は不動産会社が混雑しやすくなるほか、条件のよい物件の競争も激しくなりやすいといえます。

物件によっても異なりますが、物件探しから入居までには1ヶ月程度かかるといわれているため、転勤が決まった段階で早めに家探しを始めるように従業員に伝えておくことがコツです。

不動産会社の繁忙期・閑散期については、こちらの記事をご覧ください。

転勤先で社宅物件探しを効率的に進めるコツ

転勤のタイミングによっては、十分な引っ越し期間を確保できないこともあります。社宅物件探しを効率的に進めるには、物件を探す方法や内見の方法、入居審査の手続きなどについて従業員に共有しておくことが重要です。

①社宅規程を基に希望物件を絞る

社宅制度の導入時には、公平な基準で運用できるように、社宅規程を作成して、従業員による物件選びに一定の制限を設けることが一般的です。

転勤先での社宅物件を探す際は、社宅規程で定められた条件を満たしているかを確認したうえで、従業員の希望とマッチする候補物件を絞ります。「譲れない条件」を明確にして、物件探しの優先順位を決めることで、不動産ポータルサイトでの検索がしやすくなります。

▼社宅規程で確認しておく物件選びの制限

• 会社までの距離・通勤時間
• 間取り（部屋の数、平米数）
• 賃貸借契約の種別（普通借家契約・定期借家契約）
• 家賃・敷金・礼金の上限
• ペット飼育や同居の可否　など

社宅におけるペット飼育や同棲に関する規程については、こちらの記事で解説しています。

また、こちらの記事では、社宅における一般的な同棲の基準や注意点について解説しています。併せてご確認ください。

②不動産会社で内見予約をする

短期間で効率的に内見を行うために、事前にWebサイトや電話などで不動産会社に連絡して、内見予約しておくこともコツとして挙げられます。

不動産会社と連絡を取り、内見を希望する物件情報を伝えたうえで、物件の申し込み状況や聞きたいことなどを確認しておくことがおすすめです。内見する物件を絞り込んで予約しておくことで、当日に待ち時間が発生することを防げます。

また、希望条件や優先順位を伝えておくと、万が一、時間差でほかの人に物件を先決されてしまった場合にも、不動産会社から代替案を提示してもらいやすくなります。

社宅担当者や従業員が転居先のエリアに足を運ぶのが難しい場合には、オンライン内見サービスを活用することも有効です。オンライン内見サービスを活用すると、現地に出向く時間・費用を抑えられるため、効率的に内見ができます。

オンライン内見のメリットや注意点については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

③入居審査や契約に必要な書類を準備する

社宅規程や希望に合う物件が見つかった場合には、入居申し込みに進みます。

賃貸借契約の入居審査は、申し込みから3〜7日程度かかります。この際、入居審査から契約までの手続きをスムーズに進めるために、必要な書類を早めに準備しておくことが重要です。

借上社宅として企業が法人契約を交わす場合にも、入居する従業員の本人確認書類や社員証が必要になります。社宅担当者は、従業員に契約までのフローや準備しておく書類について共有しておくことがコツです。

法人名義での賃貸借契約に必要な書類は、こちらの記事をご確認ください。

まとめ

この記事では、転勤先の家探しについて以下の内容を解説しました。

• 転勤による家探しのピーク時期
• 転勤先で社宅物件探しを効率的に進めるコツ

転勤に伴う家探しは、2〜3月、9〜10月がピークだと考えられます。賃貸借契約から入居までには約1ヶ月程度かかります。

入居までの流れをスムーズに進めるためには、社宅規程を基に希望物件を絞ることや、不動産会社での内見予約、必要書類の準備を早めに行うことが重要です。

『リロケーション・ジャパン』の社宅管理サービスでは、社有社宅の管理代行や、転貸方式によるフルアウトソーシングが可能です。社宅規程に沿った物件の紹介、契約業務のサポートなどに対応しております。

サービス詳細については、こちらからお問い合わせください。